海野 十三
遊星植民説
「編集長、ではもう外に伺ってゆくことは御座いませんネ」
「まアそんなところだね。とにかく相手は学界でも特に有名な変り者なんだから、君の美貌と、例のサービスとを武器として、なんとか記事にしてきて貰いたい。その成績によっては、君の常々欲しいと云っておったロードスターを購ってやらんものでもない」
「アラ、きっと御約束しましたワ。ロードスターを買って下されば、あの人との結婚式を半年も早めることができるんですの、まア嬉しい」
「嬉しがるのは後にして、一刻も早くぶつかって来給え。はイ、円タク代が五十銭!」