岡本 かの子

新茶

それほど茶好きでなくとも、新茶には心ひかれる。

あの年寄りじみた、きつい苦みがないし、晴々しい匂ひがするし、茶といふよりも、若葉の雫を啜るといふ感じである。

色がいゝ。白磁の茶椀の半を満してゆらめく青湖の水。

さなりき、誘ふニンフも

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