宮本 百合子

現今の少女小説について

今行われる少女小説について私は自分の荷にあまるほどいろいろの事を考えさせられるんです。

一寸行きずりに本屋の店をのぞいても飾ってある少女小説の数はほんとうに沢山でそれで又何故だか、「何子の涙」だとか、「何この歎」だのって云うのばかりですねえ。

少女小説って名のつくのは皆、涙だの、歎だのって云うんでなければいけないきまりが有るんでしょうか。

私はどう云うものかと思ってその沢山の中の二三冊読んで見ました。

青空文庫の作品カード