宮本 百合子

曇天

此頃、癖になって仕舞ったと見えて、どうしても私は九時前には起きられない。

今日も、周囲の明るさに、自然に目を覚したのは彼此十時近くであった。

髪を結ったり、髪を洗ったりして食堂に行くと、広い室屋の中に母や弟達が新聞を読んで居た。

ボソボソと、独りでシチューで御飯をたべる。

青空文庫の作品カード