直木 三十五

寛永武道鑑

一

桜井半兵衛は、門弟に、稽古をつけながら

(何故、助太刀を、このわしが、しなくてはならぬのか?)

と、その理由を、考えていた。烈しく、突出して来る門弟の槍先を――流石に、修練した神経で、反射的に避けながら、声だけは大きく

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