林 芙美子

梟の大旅行

むかしあるところに、梟が住んでいました。ふかいふかい森のなかで、晝も、ほの暗いところなのです。あんまり暗い森のなかなので陽氣なお天氣の好きな、小鳥や、りすも、みんな、森のそとがわに出て住んでいました。

梟はたった一人ぼっちで淋しいので、晝間も歌をうたって暮していました。

ぼろ着て奉公!

ぼろ着て奉公!

青空文庫の作品カード