宮本 百合子
国際婦人デーへのメッセージ
みなさま。
一九五〇年ということしの国際婦人デーこそ、世界のあらゆる国々で、平和を愛し、民族の独立をねがう婦人たちが、心からの願いに立って発言し、行動する日であると思います。
これまで婦人デーというと、社会主義の思想をもつ一部の婦人たちの間で行われる行事であるかのように考えられて来ました。そして、またそのように考えさせるために、昨年なども、いろいろの宣伝が行われました。三月八日に婦人デーをするなどということは、共産主義者のやることだ。日本には「日本の婦人デー」がある。それは、日本の婦人に参政権の与えられた四月十日である、という風に。実際去年は、二つの婦人デーがあったのです。
けれども、考えてみれば、これは何と変なことでしょう。ポツダム宣言は一九四五年八月十五日という日づけで受諾したのではなかったでしょうか。昭和二十年とかいてなければ、日本のうけとるポツダム宣言ではないとは、当時の政府も云いませんでした。