海野 十三
大使館の始末機関
1
ずいぶんいい気持で、兵器発明王の金博士は、豆戦車の中に睡った。
睡眠剤の覚め際は、縁側から足をすとんと踏み外すが如く、極めてすとん的なるものであって、金博士は鼾を途中でぴたりと停めたかと思うと、もう次の瞬間には、
「さて、この大使館では朝飯にどんな御馳走を出しよるかな」
海野 十三
1
ずいぶんいい気持で、兵器発明王の金博士は、豆戦車の中に睡った。
睡眠剤の覚め際は、縁側から足をすとんと踏み外すが如く、極めてすとん的なるものであって、金博士は鼾を途中でぴたりと停めたかと思うと、もう次の瞬間には、
「さて、この大使館では朝飯にどんな御馳走を出しよるかな」