海野 十三

不沈軍艦の見本

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さても日本対米英開戦以来、わが金博士は従来にもまして、浮世をうるさがっている様子であった。

「ねえ、そうでしょう。白状なさい」

と、その客は金博士の寝衣の裾をおさえて話しかけるのであった。金博士が暁の寒冷にはち切れそうなる下腹をおさえて化粧室にとびこんだとたん、扉の蔭に隠忍待ちに待っていたその客は、鬼の首をとったような顔で、金博士の裾をおさえて放さないというわけである。

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