織田 作之助

土曜夫人

女の構図

一

キャバレエ十番館の裏は、西木屋町に面し、高瀬川が流れた。

高瀬川は溝のように細い。が、さすがに川風はあり、ふと忍びよる秋のけはいを、枝垂れた柳の葉先へ吹き送って、街燈の暈のまわりに夜が更けた。

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