宮本 百合子

身辺打明けの記

朝と夜

わたくしは、朝は大抵九時前後に目がさめます。最も前夜十二時頃か、一時二時頃までも夜ふかしをすると、朝もつい遅くなって、十一時頃でなければ目がさめません。わたくしは一体、たくさん睡るのが好きですから、眠られるだけ眠るようにしております。目がさめるとわたくしは床の中にじっとしていられない方で、すぐに起きてしまいます。

夜は電燈を消して眠ることにしております。が、わたくしはどうも寝つきの悪い方で、それにはいつも困るのです。床の中で本を読むということは殆どありませんが、でもこの間、あんまり睡れないので、本でも読んでみたら、と思って横になったまま読み始めたら、却って目が冴えて一そう困ってしまいました。自分の書いたものでも読んだら、厭気がさして、飽々して、早く眠れるかしら、と思うのですが……。

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