宮本 百合子

一九二九年一月――二月

二月

日曜、二十日

朝のうち、婦人公論新年号、新聞の切りぬきなどをよんだ。東京に於る、始めての陪審裁判の記事非常に興味あり。同時に陪審員裁判長の応答、その他一種の好意を感じた。紋付に赤靴ばきの陪審員の正直な熱心さが感じられる 例えばこんな質問のうちに。

マッチから指紋をとろうとしなかったか 指紋をとることを思いつかなかったか

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