水野 仙子

脱殻

時は移つて行く。今日の私はもう昨日の私ではない。脱殻をとゞめることは成長の喜びである。

その脱殻の一つを、今私はその頃の私に捧げようと思ふ。

いつの頃からともなしに私はさうなつて来た。どうした訳でなのかもわからない。寧ろわかることを避けて居る。面倒くさがつて居る。私はたゞ、此頃私はかうなんだと思つてみて居る。

「なんて腐つたやうな生活なんだ!」

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