魯迅

薬

一

亮るい月は日の出前に落ちて、寝静まった街の上に藍甕のような空が残った。

華老栓はひょっくり起き上ってマッチを擦り、油じんだ燈盞に火を移した。青白い光は茶館の中の二間に満ちた。

「お父さん、これから行って下さるんだね」

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