坂口 安吾

神サマを生んだ人々

二号の客引き

大巻博士が途方にくれながら温泉都市の海岸通りを歩いていると、ポンと背中をたたいた者がある。

「大巻先生じゃありませんか」

振向いてみると、五十がらみの宗匠然とした渋いミナリの人物。見たような顔だ。

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