魯迅
頭髪の故事
日曜日の朝、わたしは剥取暦のきのうの分を一枚あけて、新しい次の一枚の表面を見た。
「あ、十月十日――きょうは双十節だったんだな。この暦には少しも書いてない」
わたしの先輩の先生Nは、折柄わたしの部屋に暇潰しに来ていたが、この話を聞くと非常に不機嫌になった。
「彼等はそれでいいんだ。彼等は覚えていないでも、君はどうしようもないじゃないか。君が覚えていてもそれがまた何になる」
魯迅
日曜日の朝、わたしは剥取暦のきのうの分を一枚あけて、新しい次の一枚の表面を見た。
「あ、十月十日――きょうは双十節だったんだな。この暦には少しも書いてない」
わたしの先輩の先生Nは、折柄わたしの部屋に暇潰しに来ていたが、この話を聞くと非常に不機嫌になった。
「彼等はそれでいいんだ。彼等は覚えていないでも、君はどうしようもないじゃないか。君が覚えていてもそれがまた何になる」