坂口 安吾

真相かくの如し

「真相」という雑誌に、私が昨年「風報」にのせた文章が一部抜萃して載っている。これは私の承諾を得たものではなく、全く無断の転載である。

これを私に知らせるために、わざわざ訪ねてきてくれた友人は、著作権法に通じた人であった。彼はニヤニヤしていった。

「著作権法にふれていると思うかね」

「むろん、そうだろう」

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