ルナール ジュール

博物誌

女性と犬の挿絵

[#改ページ]

影像の猟人Le Chasseur d'images

朝早くとび起きて、頭はすがすがしく、気持は澄み、からだも夏の衣裳のように軽やかな時にだけ、彼は出かける。別に食い物などは持って行かない。みちみち、新鮮な空気を飲み、健康な香を鼻いっぱいに吸いこむ。猟具も家へ置いて行く。彼はただしっかり眼をあけていさえすればいいのだ。その眼が網の代りになり、そいつにいろいろなものの影像がひとりでに引っかかって来る。

青空文庫の作品カード