小栗 虫太郎

獅子は死せるに非ず

「シュピオ」に、終刊号が出ることになった。

われわれは、ほぼ所期の目的を達成したのであるから、此処で終止符を打つことにする。

人は惜しまれ……花は爛漫のとき……そして「シュピオ」は、もっとも売れつつある高潮期に幕をおろす。もちろん、営業部からは続刊の希望もあったが、すでに一年間とさだめた終刊の時期も過ぎているので、名残り惜しいが燈台の灯を消すことにした。

では……何故、売れつつある雑誌を止めるのか。

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