葉山 嘉樹
死屍を食う男
いろんなことを知らないほうがいい、と思われることがあなた方にもよくあるでしょう。
フト、新聞の「その日の運勢」などに眼がつく。自分が七赤だか八白だかまるっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒だと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが、どこか心の隅のほうにそいつが、しつっこくくっついている。
「あそこの家の屋根からは、毎晩人魂が飛ぶ。見た事があるかい?」
そうなると、子供や臆病な男は夜になるとそこを通らない。
葉山 嘉樹
いろんなことを知らないほうがいい、と思われることがあなた方にもよくあるでしょう。
フト、新聞の「その日の運勢」などに眼がつく。自分が七赤だか八白だかまるっきり知らなければ文句はないが、自分は二黒だと知っていれば、旅行や、金談はいけない、などとあると、構わない、やっつけはするが、どこか心の隅のほうにそいつが、しつっこくくっついている。
「あそこの家の屋根からは、毎晩人魂が飛ぶ。見た事があるかい?」
そうなると、子供や臆病な男は夜になるとそこを通らない。