岸田 国士

カルナツクの夏の夕

画家のO君から手紙が来て、静かな処だ、やつて来て見ろといふことでした。

細君からも何か書き添へてあつたやうに思ひます。

巴里から十何時間、ブルタアニュの西海岸で、その昔ケリオンといふ不思議な小人が住んでゐた処です。

宿はさゝやかなホテル・パンシヨン、国道を距てゝ美しい牧場などがありました。

青空文庫の作品カード