岸田 国士

アンリエツトの転地療養日記

二月三日(水曜)曇

いよいよ巴里を離れることになつた。

朝八時、タクシイで、ケエ・ドルセエの停車場に行く。寒い。

病気で転地療養をするのに、大袈裟な用意なんかする必要はないといふパパの意見。

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