海野 十三

街の探偵

キップの装置

『さっきから気をつけていると、コトンコトンと、微かなリズミカルな音がしているね』

と、彼は指を天井の方に立てて云うのであった。

『ああ、僕にも聞えるよ。鼠が居るのじゃないか』

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