村山 籌子

あひるさん の くつ

ある時、きりぎりすさんが、靴屋さんをはじめることになりました。

「どんな形の靴でもおのぞみしだいにつくります。」といふ看板を見てやつてきたのが、あひるさんです。

きりぎりすさんはあひるさんの足をはかつて、夜もねないで靴を一足こしらへて、あひるさんのところに持つてゆきました。

あひるさんは大変おしやれでしたから、自分の足の恰好のことは棚へあげて、きりぎりすさんのこしらへてきた靴を一目見ていひました。

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