村山 籌子

小ぐまさん の かんがへちがひ

ある日小ぐまさんが路ばたであそんでゐますと、お猫さんが通りがゝりました。お猫さんは、ふところから 赤いものをとりだして

「小ぐまさん、これなんだか知つてる?」とききました。小ぐまさんは 一目みて、それがほゝづきだとわかりましたので、

「あら、いゝのね。ひとつでいいから下さいな。」といひました。

「まあ、ひとつ下さいですつて。とてもね、大事なのよ、あげられやしない。」とお猫さんはいひながら、皮をむいて、ほゝづきの実をだしました。それをみると 小ぐまさんは、とても欲しくなりました。そして、自分のうちの畑のすみに、一本 ほゝづきの木があるのを思ひだして、

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