土田 耕平

のぞき眼鏡

村の鎮守さまのお祭で、さま/″\の見世物がかゝつてゐました。その中に、のぞき眼鏡の掛小屋があつて、番台の男が、

「さあ坊ちやんがた、一銭銅貨一枚で、ゆつくりのぞくことができますよ。」

とにこ/\顔で子供たちをあつめてをりました。

村の男の子たちは、お母さんからいたゞいたお小遣ひの中から、一銭づつ出して、のぞき眼鏡を見ました。太郎さんもその時、よその男の子たちと一緒に、その眼鏡をのぞいて見たのであります。

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