宮原 晃一郎

夢の国

一

雪の降る日でした。

吉ちやんは机について学課のお浚へをしてをりました。障子の立つてゐる室の内は、薄暗くて、まるで夕暮の様でした。外にはまだ盛んに雪が積るらしく、時々木の枝からさら/\と雪の落ちる音が聞えました。

「アヽ/\/\」

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