鈴木 三重吉

星の女

一

姉妹三人の星の女が、毎晩、美しい下界を見るたびに、あすこへ下りて見たいと言ひ/\してゐました。

三人は或晩、森のまん中に、すゐれんの一ぱいさいてゐる、きれいな泉があるのを見つけました。三人ともその水の中へつかつて見たいと思ひましたが、そこまで下りていく手だてがありません。三人は夜どほしその泉を見つめて、ためいきをついてゐました。

そのあくる晩も、三人はまたその泉ばかり見下してゐました。泉は、ゆうべよりも、なほ一そううつくしく見えました。

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