アンデルセン ハンス・クリスチャン・鈴木 三重吉

一本足の兵隊

一

或小さなお坊ちやんが、お誕生日のお祝ひに、箱入りのおもちやをもらひました。坊ちやんは、さつそくあけて見て、

「やあ、兵たいだ/\。」と、手をたゝいてよろこびました。そしてすぐに一つ/″\とり出して、テイブルの上にならべました。それは青と赤の服を着た、小さな鉄砲をかついだ、小さな錫の兵たいでした。すつかりで、ちようど二十五人ゐました。

これだけの兵たいは、もと、おもちや屋が或一本の錫のさじをつぶしてこしらへたので、言はゞ同じ血を分けた兄弟でした。それがみんなちやんと気をつけをして、まつ正面をにらんで立つてゐます。

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