牧野 信一

山を降る一隊

「メートル係り。」

それが私の仕事である。

伐木場から橇で運ばれて来る木材の切り口を物差で計るのである。私は槍のやうに長い物差を振り廻して木口の寸法を計ると、

「何メートル、何々……」

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