牧野 信一
ランプの便り
一
「おや/\、もうランプを点ける頃なの、何とまあ日が短いことだらうね。」
すつかり掃除を済してピカ/\とする台ランプを抱へたユキ子が、静かに私の部屋に入つて来たのを見て私は、驚きの眼を視張つて云ひました。ユキ子は、そのランプを私の机の上に置くと、
「点けて行きませうね。」と云ふのです。
牧野 信一
一
「おや/\、もうランプを点ける頃なの、何とまあ日が短いことだらうね。」
すつかり掃除を済してピカ/\とする台ランプを抱へたユキ子が、静かに私の部屋に入つて来たのを見て私は、驚きの眼を視張つて云ひました。ユキ子は、そのランプを私の机の上に置くと、
「点けて行きませうね。」と云ふのです。