宮沢 賢治

ひかりの素足

一、山小屋

鳥の声があんまりやかましいので一郎は眼をさましました。

もうすっかり夜があけてゐたのです。

小屋の隅から三本の青い日光の棒が斜めにまっすぐに兄弟の頭の上を越して向ふの萱の壁の山刀やはむばきを照らしてゐました。

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