宮沢 賢治

蜘蛛となめくじと狸

蜘蛛と、銀色のなめくじとそれから顔を洗ったことのない狸とはみんな立派な選手でした。

けれども一体何の選手だったのか私はよく知りません。

山猫が申しましたが三人はそれはそれは実に本気の競争をしていたのだそうです。

一体何の競争をしていたのか、私は三人がならんでかける所も見ませんし学校の試験で一番二番三番ときめられたことも聞きません。

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