小熊 秀雄

憂鬱な家

この一篇をマルキストに捧ぐ

(一)

屋根の上の物音、禿鷹のやうに横着で、陰気な眼をした、あんまり飛び廻つて羽の擦りきれた鴉の群であつた。

こ奴等は、私の家の上で絶えず仲間同志争つた。

青空文庫の作品カード