宮本 百合子

日記

一月一日(日曜)

 昨夜三時すぎに眠った故、起きるの辛く、やっとの思いで床を出た。朝日が出て、元旦らし。

橇にのってゆく。大使館のお祝へ。

モヤ、お雑煮がたのしみ故、どうしても行くと云って頑張り、且つ、起きぬけに餅をやく臭いがすると云ってさわいだ。大使館、大使、後藤新平一行その他、女の人達五六人居たが、外交官として随分質がわるく、けちに見えた。かえり、花を買う、シクラメン白(ニキーチナ夫人に)赤、自分達のために。ニキーチナ夫人のところで、「オクチャーブリ」[#十月革命]の作者ヤコブレフ(プロレタリアート作家)に会う。かえったら、子供のための劇場、今日の約束の由、おどろいて行ったがおそく、途中でストローバヤ〔食堂〕により、スタニスラフスキー・スタディオに、オネェーギンを見る。

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