中井 正一
少年に文化を嗣ぐこゝろを
大塚金之助博士に或雜誌記者が、博士の一生に最も感銘深かった記憶は何でございますかとたずねた。
博士は次の樣に答えられたそうである。
博士の少年の頃、圖書館へ行って、本を要求したとき、館員が、部厚い本を持ち出して來て、未だ少年の博士に、その本を差出したそうである。
そのずっしり重い本を受取ったときの深い感激は、今、尚博士の胸の中に殘っているとの事である。これが、博士一生を通じての最も感銘深い瞬間であった。
中井 正一
大塚金之助博士に或雜誌記者が、博士の一生に最も感銘深かった記憶は何でございますかとたずねた。
博士は次の樣に答えられたそうである。
博士の少年の頃、圖書館へ行って、本を要求したとき、館員が、部厚い本を持ち出して來て、未だ少年の博士に、その本を差出したそうである。
そのずっしり重い本を受取ったときの深い感激は、今、尚博士の胸の中に殘っているとの事である。これが、博士一生を通じての最も感銘深い瞬間であった。