牧 逸馬

ロウモン街の自殺ホテル

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ホテル・アムステルダムの女主人セレスティンは、三階から駈け降りて来た給仕人の只ならぬ様子にぎょっとして、玄関わきの帳場から出て来た。

巴里人らしい早口で、

「何をあわてているんです、ポウル」

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