ルヴェル モーリス

麻酔剤

「わたしなんか、麻酔剤をかけなければならぬような手術をうけるとしたら、知らないドクトルの手にはかかりたくありませんね」

と美くしいマダム・シャリニがいいだした。

「そんなときは、やっぱり恋人の手で麻酔らせて貰わなければね」

老ドクトルは、自分の職業のことが話題にのぼったので、遠慮して黙りこんでいたが、そのとき初めて首をふって、

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