岸田 国士

クロニック・モノロゲ

海岸の小さな貸別荘。

舞台は八畳と六畳の二間続きで、八畳には籐椅子、テーブルの他に本箱、寝台、六畳には、同じく寝台を中央に、箪笥、屏風、鏡台、衣桁、長椅子。

奥は一間の張出窓、硝子戸が締めてある。

長椅子に、女が倚りかゝつてゐる。女は毛糸の襟巻をし、腰から下を毛布で包み、紙人形をこしらへてゐる。

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