下村 千秋

神様の布団

一

むかし、鳥取のある町に、新しく小さな一軒の宿屋が出来ました。この宿屋の主人は、貧乏だったので、いろいろの道具類は、みんな古道具屋から買い入れたのでしたが、きれい好きな主人は、何でもきちんと片づけ、ぴかぴかと磨いて、小ぎれいにさっぱりとしておきました。

この宿屋を開いた最初のお客は、一人の行商人でした。主人は、このお客を、それはそれは親切にもてなしました。主人は何よりも大事な店の評判をよくしたかったからです。

お客はあたたかいお酒をいただき、おいしい御馳走を腹いっぱいに食べました。そうして大満足で、柔らかいふっくらとした布団の中へはいって疲れた手足をのばしました。

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