新美 南吉

ひとつの火

わたしが子どもだったじぶん、わたしの家は、山のふもとの小さな村にありました。

わたしの家では、ちょうちんやろうそくを売っておりました。

ある晩のこと、ひとりのうしかいが、わたしの家でちょうちんとろうそくを買いました。

「ぼうや、すまないが、ろうそくに火をともしてくれ。」

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