平山 千代子

ハナとタマシヒ

ハナ

いつごろだつたのか、誰であつたか、多分、渡辺千代子さんだつたと思ふが、私をそつと手招きして、校庭のすみへつれて行つた。そして小さな声で、

「あのね、ハナッて、何んだか知つてる?」

「ハナ? ハナッて……この鼻?」と私は鼻を指先で叩いてみせた。

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