新美 南吉

飴だま

春のあたたかい日のこと、わたし舟にふたりの小さな子どもをつれた女の旅人がのりました。

舟が出ようとすると、

「おオい、ちょっとまってくれ。」

と、どての向こうから手をふりながら、さむらいがひとり走ってきて、舟にとびこみました。

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