正岡 容
東京万花鏡
わが川柳素描
省線浅草橋駅歩廊の外側には、このほど穴だらけの焼トタン一めんに貼りめぐらされてゐるが、その南側の方の、なるほどすぐ目の前にはハッキリと両国橋の見られさうな小さな焼穴の上へ、幼稚な白墨の字で、
「ココカラ両国見エル」
と落書してある。微笑ましいおもひで私は、ふつとその少うし隣りの穴の上を見たら、なんとそこにはまた、明らかに別人の手で、
正岡 容
わが川柳素描
省線浅草橋駅歩廊の外側には、このほど穴だらけの焼トタン一めんに貼りめぐらされてゐるが、その南側の方の、なるほどすぐ目の前にはハッキリと両国橋の見られさうな小さな焼穴の上へ、幼稚な白墨の字で、
「ココカラ両国見エル」
と落書してある。微笑ましいおもひで私は、ふつとその少うし隣りの穴の上を見たら、なんとそこにはまた、明らかに別人の手で、