堀 辰雄
日時計の天使
一九〇六年一月二十五日、ライネル・マリア・リルケはロダン夫妻と同行して、シャアトルの本寺を見物に行つた。そのシャアトル行の状況は、リルケがその妻クララに宛てて其日のうちにシャアトルで書いたのと、その翌日巴里から出したのと、二通の手紙に彷彿としてゐる。リルケの手紙の中でも特に興味深く思へる故、この手帳に全部書きとめて置くことにする。
※(アステリズム、1-12-94)
クララ リルケに
シャアトルにて。木曜日零時半
堀 辰雄
一九〇六年一月二十五日、ライネル・マリア・リルケはロダン夫妻と同行して、シャアトルの本寺を見物に行つた。そのシャアトル行の状況は、リルケがその妻クララに宛てて其日のうちにシャアトルで書いたのと、その翌日巴里から出したのと、二通の手紙に彷彿としてゐる。リルケの手紙の中でも特に興味深く思へる故、この手帳に全部書きとめて置くことにする。
※(アステリズム、1-12-94)
クララ リルケに
シャアトルにて。木曜日零時半