堀 辰雄

リルケ年譜

十二月四日、ボヘミヤの首都プラアグに生る。古き貴族の後裔なりと云ふ。

幼年學校に入學。五年在學の後、退學す。

ミュンヘンに出づ。既に「人生と小曲」(Leben und Lieder, 1894)「家神奉幣」(Larenopfer, 1896)等の詩集を出版せしも未だ世間の視聽を集めるに足らず。それ等の詩風は概ねスラヴ民謠風のものなり、又ハイネを思はしむるもの少からず。この頃丁抹の作家ヤコブセンの作品を知りて私淑す。

引き續きミュンヘンに滯在。春、初めて伊太利に遊ぶ。秋、伯林に赴く。この頃リリエンクロオン、ホフマンスタアル、デエメル等と交る。「夢を冠に」(Traumgekr※(ダイエレシス付きO小文字)nt, 詩集)を著す。

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