宮沢 賢治

猫

(四月の夜、とし老った猫が)

友達のうちのあまり明るくない電燈の向ふにその年老った猫がしづかに顔を出した。

(アンデルゼンの猫を知ってゐますか。

暗闇で毛を逆立てゝパチパチ火花を出すアンデルゼンの猫を。)

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