蒲 松齢

封三娘

范十一娘は※城[#「田+鹿」、330-1]の祭酒の女であった。小さな時からきれいで、雅致のある姿をしていた。両親はそれをひどく可愛がって、結婚を申しこんで来る者があると、自分で選択さしたが、いつも可いというものがなかった。

ちょうど上元の日であった。水月寺の尼僧達が盂蘭盆会を行ったので、その日はそれに参詣する女が四方から集まって来た。十一娘も参詣してその席に列っていたが、一人の女が来て、たびたび自分の顔を見て何かいいたそうにするので、じっとその方に目をつけた。それは十六、七のすぐれてきれいな女であった。十一娘はその女が気に入ってうれしかったので、女の方を見つめた。女はかすかに笑って、

「あなたは范十一娘さんではありませんか。」

といった。十一娘は、

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