辻 潤

蒼馬を見たり

芙美子さん――

しばらく留守にしてゐたので返事が遅れてすみません。帰つてから十日余りになるのです。身体はさしてわるいと云ふわけではないが、頭が痲痺してゐるやうなのです

序文は勿論喜んで書きます。しかし別段改まつて書く事もありません。

あなたが先づニセ物の詩人でないと云ふことがなにより先きに感じられるのです。

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