中井 正一
新しい神話を追い求めつつ
夜の家庭の雑談の中で、十歳の女の子が、「神様はほんとにあるの、地球の外は宇宙でしょう。神様は何処に棲むの?」と問うた。
皆はっと顔を見あわせて、一瞬たじろいだ。そう簡単に答えられる問いではない。
死んだ母が天にいると先達まで固く云いきっていた十歳の子に芽生えた疑問なのである。
どの大人も、この至純な問いをつづけることを怠り、その問いそのものを掌から落しているにしかすぎないのである。それは成長ではなくして、只堕落にしかすぎないのである。
中井 正一
夜の家庭の雑談の中で、十歳の女の子が、「神様はほんとにあるの、地球の外は宇宙でしょう。神様は何処に棲むの?」と問うた。
皆はっと顔を見あわせて、一瞬たじろいだ。そう簡単に答えられる問いではない。
死んだ母が天にいると先達まで固く云いきっていた十歳の子に芽生えた疑問なのである。
どの大人も、この至純な問いをつづけることを怠り、その問いそのものを掌から落しているにしかすぎないのである。それは成長ではなくして、只堕落にしかすぎないのである。